レディースブランド サロン BRILLERのブログをご覧の皆様、こんにちは。
近頃の東京は25度に迫るような暖かな気候が続いており、通勤途中の街路樹はハナミズキのつぼみがほころびはじめています。
4月1日に「【最旬バッグで着回し Vol,1】と題して「2025年春コーデ×エルメス バーキン」をご紹介いたしましたが、今回はその第2弾として「2025年初夏コーデ×ケリー」をご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
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【エルメスのケリーとは】
●ケリーの歴史
エルメスの中でもバーキンと人気を二分する、エルメスを代表するバッグ『ケリー』は、もともとは1935年に「サック・ア・クロア」という名前で発表されたバッグでした。
このアイコニックなバッグが「ケリー」という名で呼ばれるようになったきっかけは、モナコ公国の王妃グレース・ケリーが妊娠中、大勢のパパラッチに取り囲まれてしまった際にとっさにこのバッグでお腹を守るようにした様子が撮影されたことでした。
この写真が有名雑誌の紙面を飾り、世界中の人々の目に触れたことで「グレース・ケリー愛用バッグ」として広く知られ、高い人気を獲得したのです。
そして1956年に正式に「ケリー」という名に改名し販売されるようになりました。
●ケリーの特徴
ケリーの特徴は大きく分けて3つあります。
1、気品あふれるデザイン
すっきりとした台形のフォルムとフラップトップに配されたハンドルのサイズは手持ちしても腕を通しても気品を感じさせる完璧なバランス。
バッグ単体で置いても自立する安定感とも相まって正に王妃にふさわしい佇まいです。
また、フラップを留めるクロアやトゥレ(ターンロック金具)など、エルメスを象徴するデザインが取り入れられていることも大きな特徴の一つです。
2、豊富なサイズ展開
人気コレクションである証としてサイズ展開が非常に豊富なケリー。
代表的なものだけでも内容量の小さい順に下記のバリエーションがあります。
ミニケリー2(ドゥー) 幅19cm X 奥行5.5cm X 高さ12cm
ケリーエラン 幅28cm X 奥行4cm X 高さ15.5cm
ケリー25 幅25cm X 奥行10cm X 高さ20cm
ケリー28 幅28cm X 奥行11cm X 高さ22cm
ケリー32 幅32cm X 奥行12cm X 高さ23cm
ケリー35 幅35cm X 奥行13.5cm X 高さ24cm
ケリー40 幅40cm X 奥行16cm X 高さ28cm
ウォレットや派生シリーズなどを加えるとさらに多くの種類が存在し、必ず好みや用途に合った最適なケリーが見つかります。
3、内縫いと外縫い
ケリーには、内縫いと外縫いという2種類の縫製があり、縫製方法によりがらりと印象が変わります。
内縫いはバッグを内側から縫製し、ひっくり返して仕上げるので、縫い目が内側に入り、全体に丸みがついた柔らかい印象になります。
対して外縫いはステッチが表に出るよう縫製されているため、シャープなラインがより強調され、ビジネスやフォーマルなシーンに特化した印象に仕上がります。
●バーキンとの違いは?
バーキンとケリーはどちらも「フラップをクロアで留める」という印象的なデザインが採用されているため、一見すると違いが判らないという方もいらっしゃいますが、注意深く見てみると使い勝手にも関わる重要な部分の仕様が異なります。
1、ハンドル(持ち手)の数と長さ
ハンドルの数はバーキンが2本、ケリーが1本です。
また、ハンドルの長さも、バーキンは比較的コンパクトで25サイズだと腕を通すのが少しきつめに感じられますが、ケリーはゆったりとしていて25サイズでも腕を通すことができます。
2、ハンドル(持ち手)の取付位置
バーキンは2本のハンドルがフラップをよけてバッグの本体上部についているため、フラップをクロアで留めなくても持ち歩くことができます。
対してケリーはフラップトップに1本のハンドルがついている構造なので、安定した状態で持ちたい場合はフラップをトゥレで止めてご使用いただくことをお勧めします。
最近はきっちりとクロアやトゥレを留めない状態でラフにケリーを持つ方法も流行っていますので、お好みに合わせた持ち方でよいと思いますが、その場合はフラップの型崩れを防ぐために、バッグの中身は5分目くらいにとどめて重くなりすぎないように。
3、ショルダーストラップの有無
バーキンにはショルダーストラップは付属しませんが、ケリーは取り外し可能なストラップがついています。
ハンドルの根元にある金具に固定して使用するもので、肩掛けはもちろん、コンパクトに持ちたい方にはクロスボディでもご使用いただけます。
一つ一つはちょっとした違いですが、使い勝手や雰囲気が変わり似て非なるものであるということがお分かりいただけると思います。
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【エルメス ケリー 25 カラーマティック スイフト ブルー/ノワール/チャイ/エトゥープ ゴールド金具】
ケリーは本来クラシカルで上品なイメージの強いデザインですが、カラーマティックはエレガントな中にもポップさを感じさせる色使いが魅力的なバッグです。
3枚目
ケリーの基本のシルエットを変えることなく、多色使いとポケットのデザインを取り入れることでモダンな雰囲気を纏ったカラーマティックは、2022年春夏コレクションで発表されると、シーンに応じてカジュアルにもケリーを合わせたいというファッショニスタを中心に高い評価をうけました。
ベースとなるブルー(ネイビー)に定番カラーのゴールド(ブラウン)、ノワール(ブラック)、エトゥープ(グレージュ)と、2022年の新色チャイ(ミルクティーブラウン)が贅沢に組み合わせられたカラーリングは、エルメス流の遊び心を感じさせます。
正面のファスナーポケットと裏面のフラットポケットは使用頻度の高いカードなどを分けて入れることができるので、ケリー唯一の弱点とも言えるフラップの開け閉めもぐっと回数が抑えられ、とても使いやすいです。
素材はなめらかな質感が特徴のヴォースイフトなので、カジュアルによりがちなデザインでもエレガントさを損うことなく合わせられ、バッグ素材として人気の高いトゴやトリヨン・クレマンスと比べると重量も軽いのでショルダーストラップを取り付けてのご使用も快適です。
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【白Tシャツ×ワンウォッシュデニム】
シンプルイズベストなコーデにこそ個性が光るバッグを合わせたいものです。
肌寒さを感じたときに羽織れるスカーフも、柄によって簡単に雰囲気を変えることができるのでおすすめです。
●エルメス カレジェアン カシミヤシルク ジャガーとハチドリ ナチュラル / グリーン / レッド H243919S 14
【ボリューム袖ブラウス×ワンウォッチデニム】
トップスを袖にデザインがあるブラウスに変更した分スカーフは抑えめに。
ツイリーシルクを首元にコンパクトに巻き付けてきゅっと結んでみました。
【オーバーオール×デニムジャケット】
幼くなりがちなオーバーオールもアイボリーカラーをチョイスすることでカラーマティックが浮かないコーデに。
デニムジャケットを濃い目の色にするとバッグの色味との調和がとれます。
【ボリューム袖ブラウス×巻きスカート】
もちろんエレガントなコーデにもぴったりです。
甘さ控え目なブラックの巻きスカートでもカラーマティックと華やかなカレを合わせるとぐっと女性らしい雰囲気を纏うことができます。
●エルメス カレ90 カヴァリエ・アン・フォルム クリーム/ヴェール/ジョーヌヴィフ
【お仕事ジャケット×スラックス】
アフターファイブにお出かけの予定がある日はいつものお仕事コーデにカラーマティックをプラスするだけでさりげない上質感が漂うスペシャルな装いになります。
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いかがでしたでしょうか。
カジュアルな服装にこそハイエンドなバッグやスカーフを合わせて大人ならではのコーデをお楽しみください。
【今回ご紹介したアイテムはこちら】
【エルメス ケリー 25 カラーマティック スイフト ブルー/ノワール/チャイ/エトゥープ ゴールド金具】
●エルメス カレジェアン カシミヤシルク ジャガーとハチドリ ナチュラル / グリーン / レッド H243919S 14
●エルメス カレ90 カヴァリエ・アン・フォルム クリーム/ヴェール/ジョーヌヴィフ
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